格闘家やボクサーはレーシック手術ができない?


格闘技やボクシングなどの激しいスポーツをする人はレーシックができません。
その理由は、レーシック手術で角膜にフラップ(蓋)を形成するからです。

角膜は細かく見ると5つの層からなっており、上から「角膜上皮層」「ボーマン膜」
「角膜実質層」「デスメ膜」「角膜内皮層」の構造になっています。
レーシックでは、角膜上皮層とボーマン膜を削ってフラップを形成し、角膜実質層にエキシマレーザーを照射し、一部を削って視力を回復させるという仕組みです。

この角膜上皮層は時間が経てば新陳代謝で再生するのですが、2層目以降は再生できません。
そのため、フラップは術後元通りになっているのではなく、被さっている状態ということになります。

ですので、普段の生活では何ら問題ないのですが、顔面に強い衝撃を受ける格闘技やスポーツをする方だと、フラップがずれたり皺になってしまうため、レーシックができないのです。
フラップは、ずれると不正乱視や視界がぼやけたり、ゴロゴロした異物感などの症状が出てしまいます。
もしレーシック後、目に違和感を感じた場合は、すぐに眼科で診てもらいましょう。

じゃあ格闘家やボクサーはレーシックができないのか?というとそうでもありません。
顔に激しい衝撃を受ける職業の人や、角膜が薄い人は「エピレーシック」「ラセック」「PRK」で矯正が可能です。

これらは一番上の角膜上皮層だけでフラップを形成したり、取り除かずに直接レーザーを当てたりします。

こう聞くと、比較的楽な手術に思えますが、実は角膜上皮層は一番神経が通っているため、安定するまでは痛みを伴います。
さらに、感染症防止のために保護用コンタクトレンズを数日間使用し、視力が安定するまで数日~数週間かかります。

ちなみに、上記の視力矯正手術だと可能かもしれないということですので、格闘家やボクサーの方は担当医師に相談すると良いでしょう。